今ここに神はいない 米海兵隊員が見た硫黄島の地獄
「地獄の橋頭堡」の生き残り兵が
戦後40年を経て初めて明らかにした衝撃の記録!
1945年2月19日、硫黄島。南海の孤島は地獄と化した。
散乱する肉塊、死にゆく戦友、肌にしみこむ血の匂い。
日本本土空襲の拠点であり、日本側の最後の防衛線であった硫黄島。米軍は圧倒的な兵力を投入し、数日で制圧できると楽観視していたが、予想に反して太平洋戦争での最激戦地となった。
本書は、実際に戦地で戦った元アメリカ海兵隊員が書いた記録である。日本側から書いた硫黄島戦記は多々あるが、アメリカ側から、しかも実際に従軍していた兵士が書いたものを日本で出版した本書は、稀有かつ貴重な一冊となるであろう。
[目次]
第1部 入隊
第1章 1943年7月、海軍軍人となる
第2章 “ファラガットへ登れ”
第3章 惨めだった休暇帰郷 ほか
第2部 血戦
第24章 上陸の日、1945年2月19日
第25章 日本軍の猛攻に晒される浜辺
第26章 砲弾と銃撃の嵐 ほか
第3部 生還
第40章 原爆投下で訓練は終わった
第41章 占領した佐世保での日々
第42章 船は静かな港に帰った
[編集担当より一言]
一兵卒の目に焼きついた「戦争の現実」が、
驚くべき記憶力によって生々しくよみがえる。
戦争とは何か。人生で一度は読んでおきたい必読の一冊。
四六判 | 432 | リチャード=ユージン=オバートン | 奥田宏・訳 /定価:2,500円(税抜)