本物を作るためのものづくり力
技術立国ニッポンの未来を支える 「ものづくり力」はこうして育まれる!
私たちの身近にある工業製品は、いわゆる商品として通用する「本物」である。「本物」は、単に機能を満足するだけではなく、開発プロセス、コスト、生産性、長期間使用の信頼性、その他デザインや使いやすさ、安全性、社会や環境への配慮などが必要となる。
この「本物」を作るために必要なスキルが「ものづくり力」だろう。本書は、文部科学省「産学連携による実践型人材育成事業」の事業内容や実施方法、実施結果と教育効果等について触れながら、「ものづくり力」を有する即戦力の育成を目指した富山大学工学部の取り組みに迫る。
事業の核となる「製品開発体験実習」では、学生グループと教員が企業技術者とチームを組んで、製品の構造や開発プロセスの理解、設備の見学を実施し、企業の実際の技術課題の解決にも取り組んだ。
[目次]
第1章 本物を作れるものづくり力を育成するために
第2章 「製品開発体験実習による実践的ものづくり技術者育成」事業
第3章 実地調査報告
第4章 製品開発セミナー
第5章 製品開発体験実習
第6章 製品開発体験実習の実施例
第7章 製品開発シンポジウム
第8章 広報活動
第9章 まとめ
[編集担当より一言]
実習協力企業は、インテックシステム、コマツNTC、アイシン軽金属、三協立山アルミなど。
これら優良企業10社の、実際の技術課題に取り組んだ点が、本書のポイントだと思います。
A5判 | 144頁 | 広瀬貞樹・川口清司・編著 /定価:2,100円(税抜)